人はストレスを感じた時に、そのストレスの原因を解決しようと色々と行動を起こしたりします。
このことをストレスコーピングといい、カラオケやスポーツなどでの発散もストレスコーピングの一つです。
ストレスコーピングは効果の高いものを一つ持つより、バリエーションを多く持つ方が有効であるため、幾つか用意できることが理想です。
例えばスポーツは効果の高いストレスコーピングですが、当然ながらオフィスでやるわけにはいきません。
深呼吸など手軽にできるものが大切です。
私たちがストレッサーに直面したとき、その質や大きさに応じたストレスコーピングを選択するかと思いますが、ストレスコーピングは次の種類に分類することができます。
①問題焦点型コーピング(プライマリーコントロール)
これはストレッサー自体に働きかける(取り除く、遠ざける)ことで認知できなくしてしまう方法です。
例えば嫌な上司がいる場合、人事に掛け合って違う部署に異動させてもらう、あるいは転職してしまうといったことを指します。
ストレス要因を無くしてしまうという点で、最も根本的な解決方法といえますが、リスクを伴う場合があるため慎重に検討する必要があります。
②情動焦点型コーピング(セカンダリーコントロール)
ストレッサーへの認知の仕方を変えることで、受けるストレスを無くす、または少なくする方法になります。
つまり、視点を変える、発想の転換・合理化とも言い換えることができます。
例えば、物事の悪い面を注目するのではなく、良い面・価値を見出そうとすることも情動焦点型の一つです。
但し、これは無理矢理ポジティブシンキングしようとすることではありません。
自分とは異なる考え方にある程度納得した上で、その考え方を取り入れるということで、そうでない場合は、効果の期待はできません。
大雑把に言えば考え方を変えるという方法であるため、実行することは比較的容易で、上手くいけば一定の効果が期待できます。
③ストレス解消型コーピング
先の2つがストレスを感じる前の段階で対処するものに対し、ストレス解消型コーピングは受けてしまったストレスを体から追い出す、発散させるという方法で、いわゆるストレス解消法・発散法です。
この対処法は比較的多くの人が実践しているかと思いますが、裏を返すとストレスに対してこの方法に偏りがちだとも言えます。
しかし、実践しやすい方法であることは確かであり、一定の効果も認められます。
具体的な方法は人それぞれですが、運動やカラオケ、趣味、旅行などの気晴らし型。
ストレスとなる体験を誰かに話すなどの情動表出型。
マッサージやヨガなどのリラクゼーション型などがあります。
これらの方法を有効に使うためには、自分の状態(環境等含む)やストレスに感じやすいことをしっかりと把握しておく必要があります。
そして、これらの方法を幾つか組み合わせてコーピングレパートリーを作ることが重要ですが、作り方や実践の仕方にはいくつかの注意点があります。
My Pieceおだわらでは、自分自身のことを理解し、ストレス対処を身につけられるプログラムが多数あり、一人ひとりに合った対処法を一緒に考えていくことで、安定した就業生活を維持する上で最も大切な自己管理スキルを身につけることができます。
このほかにもどのようなサポートが受けられるかもっと知りたい、またはオフィスの雰囲気を見てみたいなど、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
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