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借金玉さん『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』読書感想

執筆者の写真: 芳栄 平澤芳栄 平澤


借金玉さんの本は2冊あり、先に新しい方の『発達障害サバイバルガイド』を読んで、今回1冊目の 『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』を読んだ。

『発達障害サバイバルガイド』は、特に最後の方にちりばめられた、ちょっとした温かい言葉に涙したが、「食える人」本は、彼の的を得た言語化スキルに圧巻されまくりだった。


特に第2章の『すべての会社は「部族」である』が、ひざパーカッションの連続だ。


かいつまんで紹介したい。

①部族の人間関係の価値基盤をなす「見えない通貨」

②部族の通過儀礼「雑談」は、ひたすら同意をリピートせよ

③共感とは「苦労」と「努力」に理解を示してあげること

④今すぐ「茶番センサー」を止めろ


①部族の人間関係の価値基盤をなす「見えない通貨」

借金玉さんいわく起業して人間関係が楽になったとのこと。その理由として、「お金」というこの上なく明瞭な価値基盤を前提にした人間関係だからだ。これは誰もが否定しないだろう。

以下緑色の文字は借金玉さんの引用。

むき出しのビジネス世界は、「空気が読めない」人間にある意味でやさしい

でも会社という部族の中では、お金以外の「見えない貨幣」でうごく。

与えたものに「見えない通貨」で対価が支払われないと、部族の方々は怒るワケだ。

どの部族でもほぼ共通して使える「見えない通貨」が、「褒め上げ」、「面子」、「挨拶」の3つだという。

「仕事を教わる」という商品は、一見タダに見えて決してタダではありません。

教えてもらった分量に対して、感謝と敬意という対価を正しい方法で支払う。つまり「褒め上げ」だ。

会社で仕事を教えてもらった時のことを思い出せば、うなづける。


②部族の通過儀礼「雑談」は、ひたすら同意をリピートせよ

まさにそう!!言葉を拾ったり、言葉を言い換えてあげて話を聞くだけで雑談上級者になれる。

「いい天気ですね」と言われたら

✖→「暑いです」(これは不同意)

〇→「本当にいい天気ですね!それにしても暑いですよね、今年の夏は。」

リピートするだけで、こんなに印象が変わる!


③共感とは「苦労」と「努力」に理解を示してあげること

借金玉さん、あなたは言語化する天才だ。

この気持ちで私も臨もう。


④今すぐ「茶番センサー」を止めろ

世の中の活動を「茶番」だと思って、くだらないと思ってしまう。そんな「茶番センサー」が発動してしまうとシニカルになってモティベーションがなくなってしまう。

それでも、少しでも生きやすくするために重要なのは、

茶番を茶番と認識しながらも、同時にその茶番に向かって全力で突撃していけるマインドセットです。

私たち、ホモサピエンスにとって、ビジネスだって虚構。ゲームでしかないわけだから、そのゲームを思い切ってやってみるのもいいかもしれない。

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