くよくよ考えたり、あれこれ思い悩んだり・・・。
誰しもが生きていれば、物事をついつい悪く考えすぎてしまうこともあると思います。
普段から悪く考えてしまうクセがある人は、「もっと楽に考えることができればなぁ」「もう少し前向きに考えることができたらいいのに」などと思ったことは少なくないはずです。
そこでオススメしたいのが、認知行動療法です。
これは、もともとは「うつ」の治療法として開発された心理療法で、人によって効果は様々ですが、再発の予防効果は薬を超えると言われています。
認知(物事の捉え方)に働きかけることで、「うつ」の治療以外にもストレスと上手くつき合うことができるようになります。
気分のありようは考え方しだい
次の場面を想像してみましょう。
『あなたは友人にスマートフォンからメールを送りました。ところが、しばらくたっても返信がありません。』
その時、次のような考えが浮かびました。
① 「メールの内容で気分を悪くさせてしまったのかも・・・」
こう思うと不安になりますよね。
メールのことが気になり、しばらくスマートフォンを手放せなくなったり、他のことに集中できなくなるかもしれません。人によってはドキドキしたり、胃が痛くなったりと、ストレスが身体症状に現れることもあるかもしれません。
② 「返事をしないなんて、なんて失礼な奴だ!」
こう思ってしまうとすごく腹が立ってしまい、他の人に愚痴を言ったり、相手に直接「なんで返信しないんだ!」と怒りのメールを送ってしまうかもしれません。
③ 「忙しくて返信できないんだろう」
こう思うと気分の変化は特にありませんね。メールのことは一旦置いておくこともできるため、他のことに手がつきますし、身体にも特に変化はでないはずです。
このように、同じシチュエーションであっても考え方しだいで、その後の気分や行動、身体反応も全く違ったものになります。
良い気分や悪い気分など、私たちが感じる様々な気分について、多くの人は「その時の状況がさせた」と考えがちです。
つまり、良いことがあった時は良い気分に、嫌なことがあった時は悪い気分になるといったことです。
しかし、実はその時のシチュエーションが気分を左右するのではなく、「その時のシチュエーションで、どんな考えが浮かんだか」といったことが、その後の気分に影響を与えているのです。
例えば、“会社でプロジェクトリーダーに抜擢された”といった本来なら良い知らせも、“自分にリーダーなんてできるのか。プロジェクトが上手くいかないかも”と考えてしまうと、憂鬱な気分になってしまいます。
そのため、「気分のありようは考え方に影響される」ということを覚えておくことが重要です。
今回のご紹介はここまでとなりますが、My Pieceおだわらでは自己理解を深めるための様々なプログラムがあり、プログラムだけでなくスタッフとの面談を通じて、安定就労に必要なセルフケアスキルを身につけることができます。
このほかにもどのようなサポートが受けられるかもっと知りたい、またはオフィスの雰囲気を見てみたいなど、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
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