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  • 執筆者の写真ozaki toshiharu

「心」と「人間関係」について 



以前のブログでメンタルヘルスについて少しご紹介しましたが、本日はもう少し掘り下げて話をしていきたいと思います。


※以前のブログはこちらから



「心」とは

ストレスに弱い一つの原因として、「心」の発育が不十分であることも考えられます。「心」は四面体で構成され、4つの面から構成されている三角錐であると考えられています。



1.「知」

物事をよく理解できる力のことで、考えをまとめる力でもあります。


2.「情」

相手の心を思いやることができる力のこと。


3.「意」

何かをしたいと思うことで、実際にそのことを行動に移す力のこと


4.「自分らしさ」

1~3の3つのバランスを支える力のこと。



前述の4つの中で一番大切といわれているのが、三角錐の底辺となる「自分らしさ」です。



この「自分らしさ」の心をもってはじめて「知的な心」が働き、「相手に対する情を示す心」を動かせることができ、「意欲を持って行動する心」が働きます。



人間の心が正しい状態とは、4つの面が同じ大きさでバランスがとれている状態-正三角錐の状態と考えることができます。



その為、どこかのバランスが悪いと重心が偏るため不安定となる、つまり心のバランスを崩しやすいということが言えます



心のバランスが悪いと、人から少し悪く言われただけで倒れてしまいやすくなるため、注意が必要です。



自分らしさとは

「自分らしさ」とは一体どのようしてできているのでしょうか。



「心」の中には欲求というものが詰まっていて、この欲求は大きくなったり、小さくなったりします。



欲求が大きくなると心の中を占領し、外の世界に向けて力をぶつけようとしますが、反対に外側からは抑え込もうとするちから「規範(世の中の決まり事などに代表される)」が入り込みます。



つまり、「自分らしさ」とは「欲求」と「規範」との争いがあって折り合いをつけたものといえます。この「自分らしさ」は我儘や自分勝手とは異なります。



我儘や自分勝手は、自身の欲求のまま行動することであり、「規範」との闘いによって生み出された「自分らしさ」ではありません。



今日ではこの「自分らしさ」を育てない子育てが多くあり、例えば「親の言うことに従う」「指示に従わないことは悪い」といった考えが目立ちます。



しっかりとした「自分らしさ」をもつこととは、「自分ならどうするか?」と考えられることです



人間関係とは

人は、人と人の間で育ち、心も人の心の間で育ちます。つまり人間関係が「心」を育てるといっても過言ではありません。


人間関係を発達的に捉えると次の三段階があります。



1.「自分よりも年上の存在との関係」

信頼する心を育む。


2.「自分よりも年下の存在との関係」

自制する心(セルフコントロール)を育む。


3.「同年代との関係」

自己認識、他者認識の心を育む。



人は前述の1~3の段階を順序良く踏むことで自立していきますが、このような発達段階を踏まない子育てが増えているのも実情です。



そうすると、一般社会においてこれらのような発達段階を経て育った人が少ないということになり、そこにメンタルヘルス問題の根幹があるといえます。



つまり、人と人を結び付ける力、「人間関係力」を育むことがメンタルヘルス問題の抑制につながると考えられます。



メンタルヘルスは、不調になった人を治すという考えではありません。



現在の社会においては、多様なストレス要因が山積しているため、これら全てを排除することは非常に難しい状況にあります。



つまり、避けることができないストレスであれば、それと上手く付き合っていくことを考える必要があるといえます。



自分の心の状態やストレスに感じることを知り、それに対する自己対処法を確立・実践することで心の健康を維持していくことが大切です。



My Pieceおだわらでは、自己理解を深めるためのプログラムが多数あり、一人ひとりに合った対処法を一緒に考えていくことで、安定した就業生活を維持する上で最も大切な自己管理スキルを身につけることができます。



このほかにもどのようなサポートが受けられるかもっと知りたい、またはオフィスの雰囲気を見てみたいなど、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。



~お互いの違いを認め合い、自分らしく活躍できる社会をつくる~

一般社団法人マイ・ピース

My Pieceおだわら

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