自分の特性を理解しよう ~ワーキングメモリ編~
- ozaki toshiharu
- 2023年7月20日
- 読了時間: 3分

これまでのブログでも就職活動をするうえで自己理解を深めることの重要性を書いてきましたが、実際に皆さんはどのように理解を深めていますか。
家族や支援者からのフィードバックなど、他者から言われてもピンとこない方もいるかと思います。
そこで、自分の特性を客観的に知る方法の一つとして知能検査があります。
知能検査には幾つか種類がありますが、現在医療や教育機関で最も実施されているのがウィスクラー式の知能検査(WAIS-Ⅳ、WISC-Ⅳ)になります。
これはASDやADHDなどの発達障害を診断する際の一助として使用されることが多いですが、実際はあくまで全体的な知能水準を確かめたり、得意や苦手を調べるものになりますので、知能検査で発達障害の診断はできないということを理解しておきましょう。
ワーキングメモリとは?
WAIS-Ⅳには4つの群があり、その中にワーキングメモリといものがあります。
聞いたことがある方も多いかと思いますが、実際どういうものかはなんとなくで把握されている人も少なくないと思いますので、今回は少しだけ掘り下げていきたいと思います。
ワーキングメモリは作動記憶とも訳され、簡単に言うと「作業時に、必要な情報を一時的に頭の中に覚えて使う力」のことを指します。
そのため、ワーキングメモリが低いと一時的覚えておく時間が短いため、忘れてしまうといったことが生じやすく、新しい情報や感覚情報の影響を受けやすいことで注意散漫になる傾向にあります。
また、覚えておける記憶の量が少ないため、新しい記憶との優先順位をつけることが難しく、また無関係の記憶を忘れることができないこともあるため、優先順位をつけて仕事を進めることが難しいといった特徴があります。
そのため、こういった特徴を持つ方は、実際の仕事で起こり得る可能性のあることを十分検討し、対処法や配慮事項をしっかりと整理しておくことが重要になります。
今回のご紹介はここまでとなりますが、My Pieceおだわらではプログラムを通じて自己理解を深めるだけではなく、一人ひとりの特性にあった自己対処や配慮事項、適正業務等を整理し、就職活動やその後の安定した就労を継続できるよう適切なサポートを受けることができます。
このほかにもどのようなサポートが受けられるかもっと知りたい、またはオフィスの雰囲気を見てみたいなど、ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。
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