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「万能感」と「自己効力感」の違い

  • 執筆者の写真: ozaki toshiharu
    ozaki toshiharu
  • 4月11日
  • 読了時間: 3分


一般就労に向けてサポートさせて頂く中で、自信の無さから

就職活動に消極的になってしまうケースはしばしばあります

が、反対に根拠がないまま「自分は何でもできる」といった

考えで、進めようとしてしまう人も見受けられます。

 


自分に自信を持つことは悪いことではありませんが、持ち方

を誤ってしまうと後々大きな問題に発展してしまうことがあり

ます。

 


「自信」の話をする上で「自己効力感」「自己肯定感」「自尊心」

「万能感」などの単語を耳にすることがありますが、今回は

「万能感」と「自己効力感」の違いについて少しお話をしたい

と思います。

 


まず「万能感」ですが、簡単に言い換えると「自分は何でも知っ

ていて、何でもできる感じがする」といったことになります。

 


また、「自己効力感」は「自分なら成し遂げられる」といった

自信のことを指します。

 


どちらも一見して根拠が無いように思えますが、自己肯定感は

何かトラブルがあっても冷静に対応できるといった、「自身の

行動を意識的にコントロールできる力」や、「新しい知識を積極

的に吸収して結果を出す力」「共感力やコミュニケーション能力

を発揮して良好な関係を築く力」などを伴っています。

 


一方で、万能感は「際限のない自己効力感を持っている状態」

あるため、「自分は何をしても許される」「他者より価値がある」

「他者を思い通り動かすことができる」といった、非現実的な

感覚を伴います。

 


つまり、万能感があるということは、根拠がなくとも、現実から

かけ離れていても、自分自身を肯定できるといった状態になります。


 

自信が持てるのであれば良いとも思えそうですが、根拠がない

非現実的な感覚であるため、失敗すれば簡単に失ってしまいます

 


また、何でも思い通りになるといった考えから、高圧的な態度に

なりやすいため、他者との関係を悪化させるといった事態が生じ

やすくなります


 

多くの人は成長の過程で万能感と決別していますが、成育環境に

よっては持ち続けてしまう場合があります(親が何でも言うこと

を聞いてくれるなど)。


 

また、特定の疾患では症状が悪化した際、万能感に囚われている

状態と同様の言動が出現するケースもあります。

 


そのため、自分の状態を正確に把握し、受容していくことが重要に

なります。


 

もちろん、自信が無さすぎるのも、人間関係の構築を難しくしたり、

体調不良の原因となってしまうため、正しく理解しておく必要があ

ります。

 


今回のご紹介はここまでとなりますが、My Pieceおだわらでは

メンタルヘルスを維持するための様々なプログラムがあり、プロ

グラムだけでなくスタッフとの面談を通じて、安定就労に必要な

セルフケアスキルを身につけることができます。


 

この他にもどのようなサポートが受けられるかもっと知りたい、

または事業所の雰囲気を見てみたいなど、ご興味のある方は

お気軽にご連絡ください。


 

~お互いの違いを認め合い、自分らしく活躍できる社会をつくる~

一般社団法人マイ・ピース

就労移行支援事業所/就労定着支援事業所

My Pieceおだわら

TEL:0465-20-4640

 

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