病気や障がいをお持ちの方をサポートさせていただくなかで、「人の顔が覚えられない」といったことを耳にすることがよくあります。
実際、人の顔を覚えることについては人それぞれですので、一度見れば覚えられる人もいれば、何度顔を合わせても覚えることができない人もいます。
個性と言ってしまえばそれまでですが、人の顔をしっかりと認識していくことは社会生活に適応していくうえで必要なスキルになります。
例えば、何回も会ったことがある人の顔を覚えていなかった場合、相手は「失礼だな!」と気分を害して、関係が上手くいかなくなってしまうかもしれません。
これは特にビジネスの場では大きな問題になることが多く、商談などであれば上手くいかなくなってしまう要因になりかねません。
また、「誰から指示を受けたか分からない」「資料などを渡す相手が分からない」などといったことも生じてしまうため、周囲からの信用を失ってしまうことに繋がってしまいます。
しかしながら、顔を覚える記憶力の問題には、人によっては「相貌失認」という疾患が関わっている場合があります。
相貌失認では、目や鼻、口などの顔のパーツ1つ1つを認識することができますが、それらを全体として定める、「顔」としての認識に問題が生じます。
これは、1つ1つの顔のパーツを認識するよりも、「顔」として認識する方が、脳内の情報処理が複雑なことが要因となっています。
そのため、「顔」全体の認識ができないことで、「相手がどう感じているか」といった、表情を捉えることも困難になってしまうため、相手が不快に感じるような発言をして、トラブルに発展するといった事態が生じてしまう場合もあります。
相貌失認はまだまだ認知されていない疾患であり、その原因や根本的な治療法は確立されていないため、声や服装、特定の顔のパーツを覚えるなど、相手を識別するための対処法を確立していく必要があります。
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